研究留学の天王山? 研究助成金応募のあれこれ

こんにちは、内科医Kappaです。

今回は、研究留学のための資金についてお話ししたいと思います。

以前、医師の留学について書いた記事もありますので、留学に興味のある方はこちらもご覧ください。

海外に研究留学するためには、留学先を探したり、研究計画を立てたりと、さまざまな準備が必要です。その中でも、大きな課題の一つが留学中の生活費をどうするかという問題です。

留学先から給与が支給される場合もありますが、そうでない場合には、自分で研究助成金などを獲得する必要があります。

私も研究留学を目指すにあたり、いくつかの研究助成金に応募しました。今回は、その経験をもとに、応募して初めてわかったことや、これから応募する先生にお伝えしたいことを紹介したいと思います。

私が応募した7つの研究助成金

私が実際に応募したのは、以下の7つです。

こうして並べてみると、結構な数ですね(笑)。

もちろん、海外研究留学を支援する制度はこれだけではありません。私が応募しなかった助成金もありますので、研究分野や年齢、留学先などに応じて、いろいろと探してみることをおすすめします。

また、助成金の中には、応募できる研究分野が限定されているものもあります。こうした助成金では、応募できる人が限られるため、競争相手が比較的少ない可能性もあります。自分の研究分野に合った助成金がないか、探してみるのも良いと思います。

なお、研究助成金の応募資格や支援内容、募集時期などは年度によって変更される可能性があります。 この記事では私が応募した際の経験を紹介していますが、実際に応募される際には、必ず各財団・機関の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。

学内選考というもう一つのハードル

実際に助成金を探していて驚いたのは、応募するために大学内での選考が必要な制度が多かったことです。

助成金によっては、研究科長などの推薦が必要で、しかも推薦者が推薦できる人数が1人に限られている場合があります。

つまり、応募資格を満たしていても、希望すれば誰でも応募できるわけではありません。

私が応募した助成金でも、海外特別研究員以外は、所属大学内で推薦候補者を決める手続きがありました。

一方、日本学術振興会の海外特別研究員は、推薦者や所属機関を通じた申請手続きは必要ですが、私が応募した際には、大学ごとの推薦人数に制限はありませんでした。

また、海外特別研究員は、日本国内にいる研究者だけでなく、すでに海外で研究している人も、所定の条件を満たせば応募できる制度です。

このように、助成金によって応募の仕組みがかなり違うことは、実際に応募してみるまであまり知りませんでした。

また、学内選考がある場合、財団の募集締切よりも早く学内の締切が設定されていることがあります。

そのため、助成金を探す際には、財団の募集要項だけでなく、所属大学の研究支援担当部署からのお知らせなども確認しておくことが大切です。

申請書は何度も書き直し

7つの助成金に応募したと聞くと、7種類の研究計画書を一から作成したように思われるかもしれませんが、実際にはそうではありません。

最初に作成した申請書をベースに、それぞれの助成金の応募様式に合わせて少しずつ修正していきました。

もちろん、助成金によって記載する項目や文字数、重視される内容は異なるため、そのまま提出できるわけではありません。それでも、研究の背景や目的、研究計画など、共通する部分は多くあります。

また、申請書を修正するたびに、自分より少し先輩の先生方に読んでもらい、意見をもらっていました。

自分では十分に説明したつもりでも、ほかの人が読むとわかりにくい部分があるものです。そのため、申請書をほかの人に読んでもらうことは大切だと思います。

ただ、研究助成金の審査では、必ずしも自分と同じ専門分野の研究者が審査するとは限りません。

今振り返ってみると、自分の専門分野とは異なる研究者にも読んでもらえば良かったと思っています。

自分の研究の面白さや重要性が、専門外の人にも伝わるかどうか。 そうした視点から申請書を確認してもらうことも大切だと思います。

英語の試験は早めに受けておこう

もう一つ、これから研究留学の助成金に応募する先生におすすめしたいのが、英語の試験を早めに受けておくことです。

助成金によっては、応募時に英語能力を示す試験のスコアを記載できる場合があります。提出が必須の制度もあれば、任意の制度もありますが、自分の英語能力を示す資料の一つになります。

私の場合、このことに気づくのが遅く、慌てて英語の試験を受けに行きました。

しかし、試験結果が返ってきたのが応募締切の本当に直前だったため、一部の申請書にはスコアを記載することができませんでした。

研究計画書の準備に気を取られがちですが、英語の試験は受験してから結果が返ってくるまでに時間がかかります。

研究留学を考えている先生は、早めに募集要項を確認して、必要に応じて余裕を持って英語の試験を受けておくことをおすすめします。

7つ応募して、採択されたのはわずか1つ

さて、気になる結果ですが、7つの助成金に応募して、最終的に採択されたのはわずか1つでした!(笑)

学内選考で不採択となったものもあれば、財団の本選考まで進んだものの採択されなかったものもありました。

最終的には、ありがたいことに、1つの研究助成金に採択していただき、無事に研究留学を実現することができました。

振り返ってみると、本当に運が良かったと思います。

一方で、いくつも応募したことで、採択されるチャンスを増やせたという面もあると思っています。

研究助成金の審査には、研究計画や業績だけでなく、審査で重視される点やほかの応募者との競争など、さまざまな要素が関係します。

そのため、個人的には、応募する助成金と研究計画との相性のようなものもあるのではないかと思っています。

もちろん、実際の審査で何が評価されたのかはわかりませんが、採択されなかったからといって、必ずしも研究計画そのものが悪かったとは限りません。

申請書を何通も作成するのは大変ですが、応募できる機会があるのであれば、複数の助成金に挑戦してみるのも一つの方法だと思います。

おわりに

今回は、私が研究留学のために7つの研究助成金に応募した経験を紹介しました。

研究助成金の申請は、研究計画書の作成だけでなく、推薦者の確認や学内選考、英語試験の準備など、思っていた以上にやることがありました。

一方で、複数の申請書を作成する過程で、自分の研究計画を繰り返し見直す機会にもなりました。

何より、申請書を読んでくださった先生方をはじめ、多くの方々に助けていただいたことに感謝しています。

研究留学を考えている先生にとって、資金の確保は大きな課題の一つだと思います。

この記事が、どのような助成金があるのかを知り、実際に応募してみるきっかけになれば嬉しいです。

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